Takami

大学卒業後管理栄養士資格を取得、食品会社に約8年勤務。主に通信販売事業においてマーケティングや個人会員向けの販促企画立案・推進を担当。そのほか、カスタマーサービス、秘書業務や店舗開発など多岐にわたる業務を経験。2020年2月、エムスリーに入社。

―高見さんが転職を考えられた背景や理由をお聞かせください。

もともと新卒で食品会社に入社した際には、大学で栄養を学び、管理栄養士資格も取得していたことから、健康に関わる仕事という軸で決めていました。以来、約8年間にわたり会員向けの販促企画立案などを通じて、食の面から健康や病気の予防に役立つことを考えてきましたが、さらに医療に踏み込んで貢献していきたいと思い、医療・ヘルスケアの全体観を捉えられるような場を求めました。

また、前職は一般消費者向けのB to C事業でしたが、自分のキャリアの中でB to B事業も経験しておきたかったことも転職理由の一つです。自分が担当した分の貢献度がわかりやすいのではと考えたことと、大きな規模の案件に関わってみたいと考えたからです。そして、前職では通販でお届けする商品に同梱するチラシや会報誌という紙媒体の制作も行ってきましたが、Web関連のコミュニケーションへと領域を広げたい気持ちもありました。

―「医療」「B to B」「Web」という軸で転職活動をされたわけですね。エムスリーのほかに検討された会社はありますか? また、最終的にエムスリーに入社を決めた理由も教えてください。

ほかに食と健康関連のEC事業会社と、オンライン診療関連の事業会社の2社も検討しました。しかし、より医療を専門的に扱い、医師向けのサービスということで自分が情報発信していく内容もより専門性高く、レベルアップしていけることを期待し、エムスリーに決めました。

―コンテンツプロデューサーの仕事内容を教えてください。

クライアントである製薬企業にプロモーションの方向性や要望を伺い、エムスリーのプラットフォームのサービスである「MR君」等で展開していくコンテンツをプロデュースしていく仕事になります。担当社数は、私の場合は8~10社ですが、コンテンツの配信頻度はさまざまです。配信までのスケジュール感としては、ゼロベースで企画提案から行う場合は3~4ヵ月で、当初からクライアントの要望が具体的ですぐプロデュースに入る場合で2ヵ月くらいです。

―現在、入社されて1年未満ですが、食から医療へとフィールドが変わられて、どのように仕事を覚えてこられましたか?

入社時の研修プログラムでは、業界知識や業務マニュアルなどは講義形式で学べる仕組みが整っています。最初の2ヵ月では、約20本の動画で会社全体の仕組みや考え方、当社サービスについて、自分で視聴して学びました。また、同じチームの先輩がメンターとなって、入社から2ヶ月間は毎日午前中に30分ほど、細かく業務内容を確認していただきました。具体的に進行中の案件について、次に何をすべきかを確認していただけましたので、安心して業務を進めることができました。3ヵ月目には自分で担当企画を持ち、不明点があればこちらから質問するスタイルとなりました。基本的には自分でリードし、必要に応じてサポートいただけますので、より自立につながったと思います。

入社が2020年2月で、コロナ禍の影響のため4月からリモートワークが中心となりました。そのような中でも研修プログラムや動画コンテンツが充実していたので、対面かリモートかにもかかわらず、不安なく業務に慣れていくことができました。

また、薬学系の知識については、社内のメディカルライターと一緒に仕事をしていく中で吸収したり、プロモーションに関する業界ルールも、資料を自分で読み込むなどしてよりキャッチアップに努めています。

―この仕事の面白さややりがいは何でしょうか?

企画がクライアントである製薬企業の方に喜んでいただけたり、視聴された医師からレスポンスやコメントをいただけることです。そうした反響を通じて、実際にその薬が処方されて、患者さんのお役に立てているところまでイメージできるので、自分の仕事が社会や医療に貢献しているのだという実感が持てるのですね。また、企画をゼロから考える機会も多く、社内のメディカルライターや外部の動画制作会社などと協力して制作物を形にしていくことにも喜びを感じます。

―一方で、難しさなどあれば教えてください。

製品のプロモーション計画やその他の事情により、臨機応変な対応が必要な場合があるということでしょうか。スケジュール変更やコンテンツ内容への対応の際は、コンテンツプロデューサーが陣頭指揮をとって速やかに動くことが大事です。ただ、前職の会報誌制作もそういった臨機応変な対応が必要な環境だったので、その時と比べると頻度も規模も取り組みやすいものといえます。

また、クライアントの要望に応えて、課題を解決できるような企画を提案するのが難しさであり、また面白い点でもあります。企画力については、もっと自分なりにレベルアップさせていきたいですね。

―コンテンツプロデューサーの仕事は、どういう方に向いていますか?

クライアントの要望にどうしたら応えられるかに真摯に向き合い、実行することにやりがいを感じられる方。また、コミュニケーションをとることが好きで、より良い企画を考え抜くことを楽しめる方がフィットすると思います。

ー最後に、求職者へメッセージをお願いします。

いまはコロナ禍という環境もあり、以前にも増して「MR君」等、m3.comというプラットフォームを通しての薬剤の情報提供自体の需要が高まっているのを、肌で感じています。ある意味で、社会の変わり目にあるともいえるでしょう。そうした中で医療業界の変化をより良いものへと推進することに貢献したいと思われる方と、ぜひ一緒に前向きに取り組んでいきたいと思います。