Terano

全国チェーンの小売業で店舗管理者やコールセンターのスーパーバイザーを経験。2022年12月にエムスリー株式会社に入社し、現在に至る。

―エムスリーに入社した背景をお聞かせください。

前職では小売業で店舗管理者やコールセンターのスーパーバイザーとして、決まったオペレーションを効率的に回していくことに取り組んでいました。しかし、自分で考えた改善策や新しい取り組みに挑戦できる機会が限られていたため、より主体的に自分で考えた施策を実行できる環境を求め、転職を決めました。

エムスリーを選んだ主な理由は2つです。1つは、自分で考えた施策をオーナーシップを持って実行できる環境だということ。もう1つは、家族の介護をした経験から医療・ヘルスケア業界に強い関心があり、そのバックグラウンドをもとに活躍したいという思いがあったからです。

―転職時にコンサルティング業界にも応募していたそうですが、最終的にエムスリーへの入社を決めた理由は何ですか?

エムスリーの方が、自分がやりたいことにフィットしていると考えたからです。事業会社のため提案から実行までを一貫して担えますし、医療・ヘルスケア分野に特化して経験を積めます。

コンサルタントも、「自分の考えを形にする仕事をしたい」という思いにマッチしていて魅力的でした。しかし、仕事の性質上、提案はできても実行には携われないケースも多い点、医療・ヘルスケア領域に配属されるとは限らない点がネックでした。

―現在の仕事内容を教えてください。

製薬企業のマーケティング支援です。継続的にお付き合いのあるクライアントと、自身で新規開拓したクライアント、計2社を担当しています。営業的な側面はありつつも、クライアントの課題に対して深く考え解決策を提案したり、後輩の育成に携わったりといろいろな経験をしています。

特に印象に残っているのは、販促予算が限られたクライアントに対して、粘り強く提案を続けた経験です。毎月の面談を通じて信頼関係を築いた結果、クライアントから「寺野さんの意見を聞きたい」とお声がけいただき、最終的にご依頼につながりました。

「私を信頼してお任せいただけたんだ」と感じ、本当に嬉しかったですね。転職前の希望であった「自分の考えを形にする仕事をしたい」という思いを、日々の仕事で実現できています。

―実際に働いて感じたエムスリーの魅力を教えてください。

大きく2つあります。1つ目は、社会貢献性が高い点です。医療という人命に直結する分野に自分が入り込み、課題解決に真摯に取り組めるのは、すごくやりがいが大きいですね。製薬会社の事業活動は、エンドユーザーである患者さんの生命や健康に関わります。エムスリーに入社してから、自分の仕事が多くの人の役に立っていると実感する機会が増えました。

2つ目は、成長につながる環境です。エムスリーは、「社員が成長することでより良いサービスが提供できる」という考えが浸透しており、成長意欲を持つ人に支援を惜しまない文化が根付いています。

具体的には、クライアントと面談した後に先輩にフィードバックをお願いすると、みなさんすごく丁寧にアドバイスをしてくれます。

私のように未経験のメンバーに対してもリスペクトがすごくあって、「目標を達成するには〇〇にチャレンジしてみるといいよ」といった成長につながるフィードバックをもらえます。メンバーの成長意欲に応える会社なので、営業や医療・ヘルスケア領域の経験がなくても、ハンデにはなりません。

私自身も後輩の育成に携わる機会があり、成長をサポートできるよう意識しています。具体的には、実体験に基づいたアドバイスをする、できないことにフォーカスするのではなくできるようになることの楽しさを伝える、成長のステップを具体的に示すようといった点を心がけています。

―会社全体の育成体制については、どのように思われますか?

すごく充実していますね。動画研修やマニュアル研修、オンライン研修などさまざまな学習機会が設けられています。

会社が用意する研修以外にも、メンバーが自主開催する勉強会も活発に行われています。がん領域の医薬品についての知識などメンバーが興味を持っているテーマにフォーカスし、詳しいメンバ―が説明するという内容です。知識が増えることでクライアントへの提案の幅が広がるなど、業務にとても役立っています。

―入社からこれまでを振り返って、特に成長した点はありますか?

すごくたくさんあります(笑)。ゼロからの挑戦だったので、いろいろなスキルが伸びました。

1つ目は、ロジカルシンキングのスキルです。「自分の考えを形にする仕事をしたい」と思っていたものの、考え方を全く知りませんでした。エムスリーの業務を通して、物事を構造化してロジカルに考えるスキルが身についたと感じています。

2つ目は、人に伝える力です。前職ではある程度決まったパターンで接客していましたが、クライアントそれぞれに個別性を持って語る機会が多く、しっかり伝わるよう工夫する力が伸びました。

3つ目は、自分からコミュニケーションを取りにいく力です。自分で考えた施策を実行するには、社内だけでも複数部署のメンバーに協力を仰がなければいけません。自分のやりたいことをわかりやすく説明し、相手に動いていただけるよう依頼できるようになったのは、大きな成長です。

今後は、事業部長や社長といった事業を統括するポジションの方と対等に話せるスキルを磨き、より大きなインパクトを生み出せる人材になりたいです。

―前職の小売業での経験が活きていると感じる点があればお聞かせください。

小売りとエムスリーの仕事は一見すると全く違いますが、前職の経験はすごく武器になっています。

大きく3つあり、1つ目は、丁寧なコミュニケーションです。消費者向けのコミュニケーションは非常に丁寧な対応が求められます。その経験があるからこそ、クライアントとの距離を自然に縮められていると感じています。

2つ目は、オペレーション構築力です。マニュアル制作やコールセンター管理の経験から、スケジュール管理や役割分担といった計画をスムーズに立案・実行できます。クライアントからも実行力の面で信頼いただいています。

3つ目は、クレーム対応で培った説得力とリスクマネジメント力です。クライアントとのやり取りのなかで柔軟にコミュニケーションの取り方を変えたり、あらかじめリスクを想定して準備をしたりすることで、スムーズにプロジェクトを推進できています。

―最後に入社を希望されている方へメッセージをお願いします。

エムスリーは意欲的に学ぶメンバーをサポートする文化なので、業種・職種の経験がなくても、努力次第で活躍の幅はどんどん広がっていきます。

私自身、入社当初は営業やコンサルタントの経験がないことに不安を感じていましたが、むしろ小売業の経験が活かせる場面も多いと感じています。

「自分の考えを形にして多くの人に貢献したい」という思いのある方は、経験がないからとためらわず、ぜひチャレンジしてほしいです。