Kitamura
薬学部を卒業し、2021年新卒で株式会社エムスリーに入社。現在に至る。―エムスリーへの入社を決めた理由をお聞かせください。

就職活動では、エムスリー以外にも何社か医療系企業を検討していました。エムスリーを選んだ決め手は、国内最大級の医療従事者パネルという強みを持っている点、その基盤をもとに幅広い事業展開をしている点です。私の目標である医療現場をデジタル化し、患者さんと向き合うリソースを生み出すことにチャレンジできる土台が整っている環境に、非常に魅力を感じました。
―今の仕事の内容や流れについて教えてください。
現在私は、製薬企業のメディカルアフェアーズ部門のDXに特化したチームに所属しています。メディカルアフェアーズは、医薬品や疾患に関する専門的な情報を医師に伝える部門です。主な業務内容は、メディカルアフェアーズ部門の担当者の方々に、『m3.com』上での情報提供をはじめとするさまざまなサービスを提案し、実施まで伴走して支援することです。チーム全体では15名程度で、実際の業務は2~3名、多くても5名程度の小規模チームで動いています。
1日の仕事の流れは、朝にチームミーティングを行い、業務状況や案件の進捗確認、その日のタスク整理から始まります。午前中は資料作成などの作業を行い、日中は週3~4回のペースでクライアントとの面談をします。面談の合間に次の提案に向けた準備や、既存クライアントのサポートを行っています。
私は朝に仕事をするのが好きで、8時から8時半頃に出社し、夕方一度帰宅して食事を取った後、再度業務をして20時頃に退勤することが多いです。クライアントワークのため、日中勤務が必須な時間帯はありますが、その前後は柔軟に調整できる環境です。
―エムスリーの育成体制について教えてください。

先輩社員から細かなフィードバックを受けられる環境が整っており、提案資料の作成から商談での話し方まで、実践的なアドバイスをいただけました。最初は先輩の提案を参考にして、提案をつくることからスタートしました。しかし、担当製品に応用するのが難しく苦戦していました。メンターの方々が考え方の軸となる部分を丁寧に教えてくださったおかげで、次第に自分の考えをしっかり盛り込んだ提案ができるようになっていきました。
今はさらに研修内容が充実しており、より成長しやすい環境になっています。
―チームメンバーとのコミュニケーションで、工夫されていることはありますか?
エムスリーでは、リモートワークを積極的に活用しています。オンラインでも円滑にコミュニケーションできるよう、お互いの状況を把握しています。具体的には、定例ミーティングをしっかり設定し、そこで全体の状況を共有しています。また、問題や相談事項があれば、Slackでこまめに連絡を取り合い、必要に応じてクイックミーティングで議論を設定しています。
特に意識しているのは、こまめにコミュニケーションを取ることです。お互いの姿が見えない環境では、何か問題が発生してから相談するのでは遅いこともあります。そのため、「こういう対応をしてみようと思います。もし何かあったらまた連絡させてください」といったように、あらかじめ共有するようにしていますね。
自分一人で抱え込むと仕事に時間がかかりますし、間違った方向に行ってしまうこともあります。些細なことでも共有してすり合わせた方が、スムーズに仕事ができると実感しています。
―入社後に成長した能力や、学びのきっかけについて教えてください。

1年目は、エムスリーのサービスや事業について理解を深め、仕事の基礎を身につけることに注力。自分の力で受注を獲得できるようになり、着実に成功体験を積み重ねられました。
2年目には、クライアントの主力製品を担当し、大規模なプロジェクトの提案を任されました。それまでBtoBの取引金額の大きさに対して尻込みしていた部分があったのですが、この経験を通じて、自信を持って提案の価値を伝えられるようになりました。
3年目は、初めてメディカルアフェアーズ部門での大規模な年間プロジェクトを担当しました。クライアントも私も初めての試みです。プロジェクトの立ち上げから完遂まで携わりました。プロジェクトマネジメントや成功に向けた試行錯誤など、すごく勉強になる経験ができました。
4年目の今年は部署異動があり、メディカルアフェアーズの支援を行うチームに専属で配属されました。より多くのクライアントの課題をヒアリングするなか、製薬企業に対してエムスリーができることを具体的に考える機会が増えました。また、既存のサービスを提供するだけではなく、サービスの企画や改善にも携わるようになり、新たな視点での成長を実感しています。
こうした成長ができたのは、いただいた機会に積極的にチャレンジすることと、一つひとつの業務の深いところまで踏み込むことを両立してきたからだと思います。幅広い経験を積みつつ、課題の本質を理解し価値を提供することで、視野がとても広がりました。
―評価されたエピソードについて教えてください。
2年目に担当した大型案件で、既存のプロジェクトをより効果的に運用するための新しいスキームを提案したことです。エムスリーの持つ強みを活かしながら、より上手く運用するために提案した内容が、現在では社内の標準的なアプローチの一つとして採用されています。時間をかけて悩み抜いた分、それが評価されたことは大きな自信になりました。―今後の目標や目指すキャリアについてお聞かせください。
医療現場の皆さんが患者さんと向き合う時間を増やし、その専門性を十分に発揮できる環境づくりに貢献したいという思いは、入社後も変わっていません。現在、医療従事者の環境改善につながるプロジェクトに携わることができていて、すごくわくわくしています。
―転職を考えている方へメッセージをお願いします。

「医療現場の課題を解決したい」という思いのある方は、ぜひ一緒にチャレンジしましょう。