Naito

東京大学大学院 工学系研究科 修士課程修了後、2019年野村證券に入社。投資銀行部門において1年強、国内のヘルスケア企業、化学メーカーに対するファイナンス、M&Aの提案活動に従事。2020年6月エムスリー株式会社に入社。現在に至る。

―転職の経緯を教えてください。

もともと、30代前半を目処に将来は事業会社で経営人材として活躍したいと考えていました。そのために、修士修了後は基礎的なビジネススキルを身につけられ、その中でも特に数字を読む力を強みにできる投資銀行に就職を決めました。投資銀行では、国内外で有数の影響力を持つ企業に対して重要な意思決定に関わる提案活動に従事することができ、非常にやりがいを感じていましたが、ジュニアアナリストとして身につくスキルは非常に価値ある一方で、クライアントへの責任を全面的に負う立場になるためには10年弱がかかる世界でした。
そこで改めて当初のキャリア設計を鑑みた際に、対人折衝力やビジネス創造力といった自身が現場の最前線に立つことで獲得できるスキルが、30代前半に十分な水準に達しているかについて危機感を感じたことが、転職を考えるきっかけでした。もし転職するならば、こうしたスキルを早くから身に着けられる場を求めていたため、投資銀行やコンサルではなく事業会社と考えました。
その上で軸は三点あり、裁量が大きいこと、事業領域が成長していること、そして事業の社会的インパクトが大きいこと、以上を満たすことができる機会を探していました。最終的に、面談を通じて最も魅力的な環境に感じたエムスリーに入社を決めました。

―入社されてみて、イメージと違ったことや、改めて気づいた点はありましたか。

裁量の大きさは期待以上でした。また入社前はドライな社風の印象でしたが、いざ入社してみると、人に対しても業務に対しても、非常に強い熱量を持った人々が集まっていることに驚きました。各社員がお互いの成長を尊重しながら、エムスリーが貢献できる医療業界への変革に対して、強いやりがいを感じて業務に取り組んでいます。
個人の成長に関して言えば、強力なサポートが得られることがイメージとの違いでした。代表的なものとして、スキル開発制度というものがあります。この制度では、自身が目標とする姿に対して、現状とのギャップを埋めるためにどういった行動が求められるかを明確にすべく、複数のビジネススキルをスコア化することで可視化し、そのスコアをもとに現在の進捗状況を上長から月単位で綿密にフィードバックを受けることができます。これはあくまで一例ですが、このように個人の育成にリソースを割くことを惜しまないことは期待以上の驚きでした。

―アソシエイトということですが、業務内容について教えてください。

製薬企業向けに、デジタルを活用したマーケティング支援を行っています。入社直後は自社サービスの基本的理解や、クライアントへのサービスデリバリーを正確に行うことに集中していましたが、入社して3ヶ月した頃から、自身が特定の薬剤を担当し、その薬剤のマーケティング支援について本格的に前面に立ってリードする機会が得られるようになりました。

今では1年が経ち、自身が関わる案件が多様化してきたように感じます。ある外資系新薬メーカーの主要製品が私の主な担当の一つですが、ある大手後発品メーカーの支援も同時に担当しています。同じ製薬会社のカテゴリであっても、新薬メーカーと後発品メーカーでは、製品戦略も違えばプロモーション課題も大きく異なります。そのため、学ばなくてはならないことは非常に多いですが、医薬品のライフサイクルを上流から下流まで眺めることで、その経験を新薬支援・後発品支援の両面に活かすことができると考えています。

―エムスリーに入社後、自身で成長した点はありますか。

最も成長した点は、自身で行動を計画し実行する力です。非常にシンプルかつ当たり前のように思えますが、これがあらゆる成果、スキルの源泉になるように感じます。なにかゴールを設定したときに、現状とのギャップを全要素洗い出し、各要素に対して取るべきすべての行動とその期限を細かく策定し、それを実行することにコミットさえできれば、達成できることの範囲が飛躍的に広がります。これはあくまで理論上の話であり、実際には道中に設計段階で見えていなかったギャップが見つかることや、予期せぬアクシデントに遭遇することも多いですが、そうした場合でもその新たな要素を考慮に入れ、速やかにPDCAを回すことが癖付けられてきたように思います。

これは、エムスリーの風土が非常に大きく影響しています。先ほどのスキル開発制度がその風土をよく現していますが、エムスリーではビジネスに対しても、自身の成長に対しても、行動計画を明確に示してその実現をコミットしきることが求められます。タフな環境ですが、行動計画の設計段階から上長も一体となって参画いただき、親身にフィードバックをもらえるため、厳しくも温かい環境といえます。

―エムスリーはフラットな環境が魅力と聞きますが、内藤さん自身がそれを感じる場面はありますか。

日々の活動で必要があれば、経営レベルにも、これまで関わりがなかったグループ会社のスタッフにも、相談できる環境です。どちらの場合も、非常に協力的にアドバイスをもらえます。正しいことを推進しようとしている人に対しては、非常に手厚いサポートが得られる環境だと思います。多様な観点から助言をもらえ、アイデアの幅が広がることで、自身の成長にもつながっていると感じます。

―仕事のやりがいをどのような点に感じていますか。

やはり、若手であっても裁量を持って仕事ができる点ですね。その分、自身の責任も大きくなりますが、やりがいは大きいです。
世界トップ10に入るような製薬企業の主力製品のプロモーション支援を、入社半年ほどでリードすることも珍しくありません。個々人の能力と希望次第で機会を得ることができる風土、それが実際に実現されるまでのスピード感、そして得る機会の規模の大きさ、以上の3点が揃った環境というのは、簡単には得難いものだと感じます。
また、医療課題解決に貢献することに大きな社会的意義を感じており、その点も仕事のやりがいにつながっています。自身の提案がクライアントに採用された結果、命が助かった患者さんや、QOLが改善された患者さんがいらっしゃることが、仕事への活力になっています。実際に医師やMRの方から、m3.comを使ってこのように良かったなどとフィードバックをいただく機会も多く、肌感をもってそれを感じることができます。転職の条件でもあった、成長領域で社会にインパクトを与えたいということを体現できており、満足しています。

―最後に、エムスリーに興味を持たれている、特に若手の方にメッセージをお願いします。

COVID-19による医療業界のDX進展に伴い、医療の課題はより多様化、高次化しています。そんななか、強力なプラットフォームとチャレンジを推奨する社内風土を備えたエムスリーは、アイデアを実現するにあたり最適な環境のひとつではないかと思います。
また、エムスリーでは多様なバックグラウンドのスタッフが多く活躍しています。私自身、入社前は医療に特別な思い入れや深い知識があったわけではありませんでしたが、経験を積むにつれ事業としての意義深さ、面白さを強く感じるようになりました。その意味では関心が医療に限らずとも、エムスリーの行動規範に共感いただける方ならどなたにも、非常に働きやすい環境だと思います。特に若手で、私と似たキャリアの悩みを今の環境で感じていらっしゃる方には、ぜひ一度カジュアルにノックいただきたいです。
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