Iguchi

新卒で外資系の製薬・医療機器・ヘルスケアのグローバル企業に入社して約7年半、営業およびプロダクトマネジメントに従事。その後、米国ミシガン大学でMBAを取得。その間、イスラエルの医療系スタートアップやグローバルの大手戦略コンサルティング会社などでプロジェクト、インターンを実施。2019年7月エムスリー株式会社にシニアアソシエイトとして入社。2021年4月ディレクター、2023年1月フィールドDXグループグループリーダー、2023年4月シニアディレクターに昇進。現在に至る。

―転職の経緯を教えてください。

キャリアのスタートは、グローバル展開するヘルスケア企業でしたが、当時はヘルスケア業界への関心よりは、成熟した企業文化に惹かれて入社を決めました。そこで仕事するうちに、ヘルスケアがキャリアの軸になっていくことになります。その後、米国にMBA留学をして、デジタルの力が世界を牽引しているのを改めて感じ、今後のキャリアの軸を「ヘルスケア×デジタル」としたいと考えるに至りました。
在学中にインターンを行いながら、当初はコンサルティング会社を検討していましたが、日本企業が開催する留学生向け就活イベントに参加した際、たまたまその年にエムスリーも出展しており、偶然が重なった中でエムスリーと出会いました。そこで、エムスリーは自社サービスを持ち、事業基盤が非常に強いこと、デジタルの力に加え、コンサルティング的要素もあることを聞き、まさに求めていた環境だと思い、入社したいと考えるに至りました。

―入社されてみて、イメージと違ったことや、改めて気づいた点はありましたか。

入社して約2.5年経ちましたが、いまも違和感なく幸せな状況で、エムスリーに入社して良かったと感じています。「成果に対して真っ直ぐな会社」だというのが良いですね。設立以来、事業成長にフルコミットして、売上も株価も成長し続けています。また、全組織およびカルチャーが事業成長に向いているのが驚きでした。エムスリーでは、事業成長のためにどうすれば課題を乗り越えられるかという前向きなモチベーションがどの部署にもあり、結果として事業成長がはばまれることが少ないです。バックオフィスも含めて、みなが協力的で、成長に前向きな会社だと感じています。

―現在はディレクターということですが、業務内容について教えてください。

SPBUはクライアントとの接点を担う部署であり、クライアントの課題を伺い、解決の方向性をディスカッション・検討します。その上で、エムスリーの様々なアセットを組合せ、データやサービスを駆使し、エンジニアやグループ会社にも協力を仰ぎながらクライアントの課題解決をサポートしていきます。私自身は、グローバルから日本市場に本格参入を進めている製薬会社などを担当させて頂いており、クライアントの課題やニーズに対してグループ会社含め、さまざまなアセットをオーガナイズして提供しています。基本的なデジタルプロモーションに関するサービスに加え、M3が保有するビッグデータを活用したAI分析プロジェクトや、グループ会社の患者様向けサービスなども組み合わせて課題解決を目指しています。また、横串活動として、MA(メディカルアフェアーズ)サービスの企画・推進を行っています。MAとは、製薬会社においてマーケティングが販売促進を担うのに対し、薬剤が適正に使われるために安全な情報を伝える活動であり、その担当部署に対するサービスを推進しています。現在は、MAの評価指標を設計して複数社で試験導入を進めるべく準備を進めているフェーズです。こうした基準作りにチャレンジできるのも、エムスリーが医療情報のプラットフォームを持ち、患者向けメディアも持つハブのような存在感があるからこそ。この評価指標が業界に普及すれば、各社に対して業界内での評価を高めていくような施策や活動をエムスリーで提案、実行していけるのではと期待しています。

―エムスリーに入社して、苦労した点があれば教えてください。

エムスリーでは全員が将来、事業責任者としてリーダーシップを発揮することを期待されています。その意味では、ある程度のポジションであれば入社して間もなくともクライアントワーク、チームマネージメント、コスト管理など、全てにおいてプロフェッショナルであることが求められるといえます。そこをキャッチアップするのは大変でしたが、自身の成長につながりました。通常は、経理に書類を送れば手を離れるし、契約についても詳細は法務に任せられると思うのですが、エムスリーではそうしたことにまで責任を持つようなところもあると思っており、自分の裁量で、意思を持って動かしていけるのは醍醐味ですね。

―ご自身の今後のキャリアについては、どのようにお考えですか。

キャリアについては掛け算の考え方をイメージしています。私自身は、「グローバルのヘルスケア企業経験」に、「マーケティング」「英語力」「MBA」「デジタル」「AIアナリティクス」といったものを掛け合わせてきたのかなと思っています。前職・現在の仕事・MBAなど様々な幸運の積み重ねにより、ここまでのキャリアの中で多くの要素を経験させて頂けているのはありがたい限りです。さらに、いまは事業推進において日々判断を求められ、「経営者目線」を意識・体験させてもらっていると感じます。将来は、経営者や会社員などポジションにはこだわりませんが、さらに強みを掛け合わせて「オンリーワン」の人材になれればよいなと思っています。また、当たり前ですが事業において着実に結果を出していきたいです。

―最後に、エムスリーに興味を持たれている、特にディレクタークラスの方にメッセージをお願いします。

エムスリーのディレクターは、事業責任者候補といえる立ち位置です。そうした体験を、一定規模の企業において通常なら任されないような若さでも行えるのは貴重なこと。もちろん上司や周りのサポートもあるので、裁量を持って意思決定や実行を行い、ご自身のキャリアに役立つ機会が多数ありますプロ経営者や事業責任者をめざすなら、エムスリーはこれ以上ない環境だと思っています。