Okuno

医薬系研究者を志して大学院に進学後、医療業界に貢献することを考えて、2019年4月、新卒でエムスリーに入社。ソリューションパートナービジネスユニット(SPBU)で製薬会社のマーケティング戦略立案と実行支援に従事した後、2年目からはコンテンツクリエイショングループ(CCG)に異動して、コンテンツプロデューサーとして活躍中。

―奥野さんは新卒でエムスリーに入社されていますが、入社を決めた理由を教えてください。

小学生の頃に見た医療ドラマで医師という職業に憧れるようになったのですが、実際に進路として考えたときに手術などを行うのは性に合わないと思いました。そこで、医療系の研究者を志して大学院に進学しましたが、実験が下手だったので(笑)、研究以外で医療業界に貢献したいという思いから、医療系メディアや医療系出版社を目指して就職活動を行いました。

エムスリーに決めたのは、日本の医師の9割の約30万人がm3.comの会員となっているため、自分がプロデュースしたコンテンツを発信して多くの医療従事者に見てもらえるため、その影響力の大きさが魅力だったのと、皆さんがのびのびと働いている企業の雰囲気に惹かれたからです。

―入社してからの経歴を教えてください。

エムスリーでは新卒入社の場合、ローテーション制度があり、1年目と2年目で違う部署を経験でき、3年目に本配属となります(2019年新卒入社の場合)。私は1年目にソリューションパートナービジネスユニット(SPBU)で製薬会社のマーケティング戦略立案と実行支援に従事し、2年目は希望してコンテンツクリエイショングループ(CCG)に配属。3年目もそのまま希望してCCGに配属となりました。

CCGへの異動時は、コンテンツプロデューサーとして4段階あるポジションの一番下のアソシエイトプロデューサーから始まり、1年間の実績やスキルを評価されて、2021年4月にそのひとつ上のシニアプロデューサーに昇進しています。

―異動してみて、役割の変化をどのように感じていますか。

どちらも製薬会社のマーケティング支援という点は共通ですが、SPBUではm3.com上で展開されているサービス自体を提案し、CCGではその中身として実際に配信する動画や記事体のコンテンツをプロデュースします。前者ではロジカルに考えてマーケティング全体からサポートしていきますが、CCGではより具体的な医療情報にフォーカスするので、視聴いただく医師の求めているものに近いところで考えることができます。SPBUで全体観を身につけたことで、m3.com上で展開されているサービスの理解が深くなり、その分、異動後もスムーズにCCGの業務が覚えられたほか、社内外でコミュニケーションを取る際にもサービスを理解していることがプラスになりました。

―アソシエイトプロデューサーからシニアプロデューサーに昇進されていますが、さらにその先も目指しているのですね。

そうですね、常にコンテンツプロデューサーとして必要なスキルを高めていきたいと思っています。エムスリーでは昇進の基準が明確に定められています。ポジションごとのスキルシートで約10項目が点数化されており、その平均点でポジションが決まります。それを半期に一度、上長と振り返り、伸ばすべきスキルやそのための課題などを相談します。ですので、次の半期に必要なことを意識し、目標を持って業務に当たることができるのです。

この仕組みがあるのでブラックボックスにならず、自分がなぜ昇進できないんだろうなどと悩む必要がありません。私自身はいま、エムスリーならではのm3.com会員アンケート調査や視聴ログに基づく提案書の作成など、提案に関するスキルがまだ弱いので、そこを課題としています。

―コンテンツプロデューサーの業務内容を、詳しく教えてください。

具体的な仕事としては、製薬会社のマーケティング担当者の方々に対して、m3.com上で配信する医薬品関連コンテンツの企画提案と、受注後のコンテンツプロデュース全般を担っています。SPBUでは1人が1~数社の製薬会社を担当しますが、CCGではそれよりも多く5~10社弱のプロジェクトに携わり、また、特定の医薬品を担当したりしています。提案から受注し、具体的なコンテンツプロデュースに至るプロセスはさまざまです。たとえば、年間で月1回12本のコンテンツ配信が決まっているプロジェクトにおいて、いくつかのコンテンツシリーズを提案させていただきそのまま採用となることもあれば、お客様に提案した後、エムスリーとお客様の双方でさらに意見を出し合いブラッシュアップしたコンテンツに決定するケースもあります。6-7割はエムスリーからの提案を採用いただくイメージでしょうか。

―この仕事のやりがいは何でしょうか。

お客様のニーズに沿った提案書を作成してプレゼンテーションし、よい反応がいただけると「よし!」と思いますね。また、コンテンツとして実際に形にできた段階で「まさにこういうことがやりたかった」などとお客様に喜んでいただけるのは、嬉しい瞬間です。

コンテンツの提案は、基本的にCCGが主導していきます。SPBUの担当者から、事前にお客様から聞いている基本的な製品戦略やプロジェクト概要を共有された後は、CCGで医師会員へのアンケート調査を行うなど、エムスリーならではのデータを用いてロジカルにストーリーを構築しつつ、一人ひとりのコンテンツプロデューサーが自分の感性を生かしながら提案します。そのため、日頃から、他のメディアや広告のコンテンツなども気にして、アイデアを蓄積するよう努めていますし、コンテンツプロデューサーの定例では、気になったコンテンツを順番に共有する場もあります。

また案件として、動画や記事体などのコンテンツ企画・プロデュース以外に、Webサイト構築やバーチャル学会のような企画プロデュースもあります。私自身、異動して2~3ヶ月目の頃からそのような企画にも関わる機会があり、Webサイト全体を一から考え手がけられるので、一段とやりがいを感じられました。

―会社の風土や働き方については、どのように感じていますか。

エムスリーは年齢や社歴に関わらず、意見を受け入れてもらえる風土です。たとえば、提案や企画・プロデュースにあたっても、自分なりのストーリーを考えて、構成や盛り込むデータなどを説明できれば、裁量を持って進めさせてもらえます。

このような働き方ができるのは、皆が同様のスタンスで仕事しており、年齢や社歴の若い方でも発言しやすい雰囲気があるからではないでしょうか。また、日々の業務においても「なぜ、こうするのか」という自分なりのストーリーを求められるので、常に説明できるよう、意識付けができているのも大きいと思います。

―女性にとっての働きやすさはいかがでしょうか。

CCGは、率いるグループリーダーが女性ですし、その下のチームリーダーにも女性がいます。そのほかにも、育児と両立されている方が何人もおられるので、ライフイベントをふまえて自分らしく働くことができると思います。また、男女問わず、カレンダーで予めお子さんの保育園のお迎えなどの時間帯をブロックして対応されているなど、スケジュール管理やアウトプットがしっかりできていれば、働き方も融通が利くので、長く働けるでしょう。

―将来共に働く仲間へのメッセージをお願いします。

私自身、2年目にCCGに異動したときに上長から、「既存のやり方やクオリティを前提とせずに、新しい風を吹き込んでください」と言われたのがたいへん印象に残っています。そう聞いたときに、「自由にやっていいのだ、いろいろチャレンジしてみよう!」と思える方はエムスリーやCCGに向いていると思うので、ぜひ一度話を聞いてみてください。